食を通じて「世の中のお困りごとを解決する」 ~コロナ禍でも黒字経営・社員満足度93%の企業とは~
投稿日:2021.11.03
株式会社Harapeco 代表取締役 中村忠昭 様
本日は株式会社Harapeco代表取締役の中村忠昭社長にお話しをお伺いしました。
西浦:御社の「食を通じて世の中のお困りごとを解決する」という使命が素晴らしいですね。
広く「食」に関して手がけられていますが、起業当時のお話をお聞かせいただけますか。
中村社長:私自身が人生で様々な経験をしてきました。紆余曲折を経て、2010年に
『近所の方へ安くて美味しい料理を召し上がっていただきたい』という思いひとつで
レストランHarapecoをスタートしました。
ワンコインでボリュームのあるお料理を提供するお店としてご好評頂いたものの、
経営目線だと利益を生まない事業でした。お客様からの依頼をヒントに次のステップとしてお弁当を提供するようになりました。お弁当には可能性があることを実感しましたね。
ただ、お弁当を「作るだけ」ではダメ。美味しく・安全・見た目も美しい、そんなお弁当作りを追求していき、現在の形になりました。
西浦:最初はレストランからのスタートだったのですね。
現在はお弁当仕出しの他にも、社員食堂やホテル朝食委託業務も行われていますね。
中村社長:コロナ禍が大きな転機となりました。外食産業が大打撃を受ける中、社員食堂事業をしていた事業者さんの撤退も相次ぎました。
2020年3月の緊急事態宣言後、弊社にもイベントや会議でのお弁当発注キャンセルの電話が鳴りやみませんでした。そんな電話の中、某大手企業様から連絡が入り、「社員食堂事業を来週からやってほしい」という急なご依頼でした。
今まで培ってきたお弁当のスキームを生かし、急ピッチで準備を進めなんとか
『お弁当以上食堂未満』の社員食堂を実現させました。
その様子をテレビ取材頂き、大変反響をいただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=ufujIm_GX_o
西浦:ピンチをチャンスに変えられたのですね。中村社長の素晴らしい決断力と行動力、として社員の皆さまのチームワークが成功のカギとなりましたね。
次に、御社は社員満足度93%と非常に高い数字を実現されておりますが、人材育成についてのお考えをお聞かせいただけますか。
中村社長:まず私はスタッフに「働いてくれるだけで有難い」と思っています。
数ある企業の中で選んでくれて本当に有難いです。会社はそんな大事なスタッフとの共有財産だと考えています。働きやすさという点では、基本的なルールは必要だと思っています。
決まり事があるからこそ、それに向かって進んでいくことができます。あとはスタッフ間での「知らなかった」をなくすために、情報共有をしっかり行うよう管理しています。
西浦:最後に今後の展望をお伺いしてもよろしいでしょうか・
中村社長:今後より一層、「食でのお困りごと」を解決するために動いていきたいと思っています。目指すところは減収増益です。スタッフが働きやすく、楽しく、過ごせるようにしたいですね。
また今回コロナ禍において様々な発見がありました。今後も災害時や緊急時にみなさまのお力になれるよう体制を整えて備えていきたいと思っています。
「社員は家族」とおっしゃる中村社長。
今後より一層お客様、そして従業員から『求められる会社』として進んでいく姿を楽しみにしております。