世界中の航空機マイルシェアリングサービス企業 ~『シェアリングフライト』新しい価値の創造~
投稿日:2021.11.03
株式会社MILESHARE 代表者 大下 紀孝 氏
【企業概要】
企業名:株式会社MILESHARE
英語名:MILESHARE Co., Ltd.
代表者:大下 紀孝
住所:北海道札幌市中央区南3条西1-1
設立:2018/03
インタビュー:共同創業者 森田宣広氏
Mile Shareは、世界中のポイント・マイルを自由に、かつ有効的に流通させる事ができるプラットフォームを提供している。世界中の活用できるポイントやマイルを有効活用して、シェア可能なマイルプロバイダーと、飛行機に乗りたいユーザーをMile Shareのサービス上でマッチングすることによって、新しい飛行機の乗り方である『シェアリングフライト』という新しい価値を創造し、世界中のユーザーへ提供するサービスである。
太田:どのような事業をしている会社ですか?
森田氏:私、以前から飛行機を利用していて次の3つの問題を感じていました。
①飛行機代が高すぎる
②7割のユーザーがポイントやマイルを有効活用できない
③ポイントやマイルが貯まり続けてしまう
世界中にマイルを使わない人がたくさんいる一方で航空券を安く買いたい人が多数いる。そうした需要と供給をマッチさせることはできないかと考えたのがこのMileShareである。
利用者に制限はなく、無料でユーザー登録して、だれても利用することができる。
我々が行っているのは、マイルの売買ではなく、あくまでもポイントやマイルのシェアをするためのマッチングプラットフォームである。そのため、システム利用料及びデータ提供料としている。
太田:事業で苦労していることはありますか。
森田氏:この事業を札幌出自でやっているのは、不利であるとも思う。やはり知名度が上がらないし、東京やそれこそ米国でこのサービスが始められていたら、状況はかなり変わっていたはず。ただ、今後は、札幌出自でもやれるということを示していきたいと考えている。
太田:こうしたアプリケーションの開発は自社でしたのですか。
森田氏:すべて自社開発である。
太田:事業の拡大についてはどのように考えていますか。
森田氏:我々は、事業から世の在り方を変えていきたいと思う。米国のUberも当初は白タクじゃないかと言われていたが、いまやその市場は7兆円とも言われている。現在でも係争中であると聞くが、米国ではそのような企業でも上場している。実際に、この例では、事業が法律を変えていっている。我々もそのような形を目指している。
太田:ほかにこの事業をやっている企業を見ないが、勝算はあると感じていますか。
森田氏:二番煎じの会社は中々出てこれないないのではないかと感じている。日本市場は国内国際線合わせて、4000億円程度。世界の市場は1000兆円とも言われているが、そうした市場を狙いにいきたい。
太田:この事業を始めようと思った背景は何ですか。
森田氏:マイレージは資産であると考えている。その個人の資産が自由に使えないのか、という疑問はずっと持っていた。だれにも渡せないのか、還元率が悪かったりと利便性が悪いというところに着目して生まれたアプリがこのMile shareである。
太田:事業への思いを聞かせて頂けますか。
森田氏:札幌にいながら外貨を稼いでいきたい。内需は国内の労働人口が減っていくなかで、需要は間違いなく減っていくために、海外に進出していかなければならない。今年中にアメリカにオフィスを構える予定で、今後も海外拠点を考えている。
太田:今後のサービス展開についてはどうお考えですか。
森田氏:国際線での導入が今年中にローンチする予定である。国際線ではグレードの選択も可能となる予定である。国際線の予約も可能になったらこの事業の可能性が無限大に広がると考えている。
太田:最後にこれからの展望についてお聞かせください。
森田氏:マイレージは貯めるものではなくシェアする時代へと移り変わっていくべきである。マイレージを貯めるために、高い航空機代を払うというのは本末転倒である。今後は、マイレージだけではなく、様々なポイントサービスでの展開も考えている。マイレージやポイントと言う自分たちの資産を自由にそして有効的に活用できる経済圏を創出していきたい。
<MileShareのアプリ画面>
〈ステップ1:トップページから出発と到着を選択〉
〈ステップ2:指定区間でのシェアリング価格(データベース使用料)が算出〉
〈ステップ3:「人数」、「航空会社」、「目的」を選択〉
〈ステップ4:問い合わせが完了。マイルプロバイダーを探し、結果を追ってメール〉
〈ステップ5:購入したい航空会社、日時を選択し、入金する〉
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