5年で患者が5倍の歯科医院!? ~事業承継後急成長する若き先生の経営戦略とは~
医療法人社団本間歯科医院 理事長 本間 啓史 様
本日は、歯科医院を経営されている本間歯科医院、理事長の本間先生にお話を伺いました。
太田:順調に成長されている本間歯科医院さんですが、先生が医院を継がれたころのお話を伺ってもよろしいでしょうか。
本間:当院は創業が1934年で、私で3代目になります。私が当院に入ったのが5年前になりますね。引き継いだ当初は患者様の高齢化も激しく、患者様の数も減少傾向にありました。
太田:そこからどのように患者様を増やしていかれたのでしょうか。
本間:まずは無料でできる集患方法として、WEB回りを整えました。WEBサイトの整備からスマホ対応、アメーバブログの更新や、Facebook、インスタグラムなども始めましたね。WEBやSNSを整えることで若い方が多く来院してくださるようになりました。来院してくだされば口コミでまた広がっていきましたね。
太田:口コミで広まるには本間歯科医院さんならではの差別化のポイントがあるかと思いますが、いかがでしょうか。
本間:当院は、治療内容の説明に他院よりも多く時間をかけて、より丁寧な治療を心がけています。治療内容をしっかりとご理解いただいたうえで治療を開始するようにしていますね。そういった丁寧なサービスが顧客満足度につながっているのかなと思います。
太田:患者様が増えられるとスタッフさんも足りなくなると思いますが、採用はどのようにされてきたのでしょうか。
本間:私が当院に入った当初はスタッフの数は3名でしたが、現在は16名になっています。採用としては歯科衛生士さんがなかなかいないので難しいポイントではありますね。ただでさえ少ないなかで札幌に就職される方が多いので、どうすれば当院に来たいと思えるか工夫をかさねました。やはり「働きたい」と思える歯科医院は、器具の消毒がしっかりされていて、「自分自身もここで治療されたい」と思えるような医院です。そんな医院づくりを心掛けましたね。あとはスタッフの雰囲気や歯科医師の雰囲気などがわかるようにWEBサイトの採用ページを整えて、スタッフの声も掲載して、当院の良さを伝えられるように工夫しました。
太田:すばらしいですね。最後に今後の展望についてお聞かせいただいてもよろしいですか。
本間:経営としては売上1億円の歯科医院を目指しています。全国で6万8000件の歯科医院があるなかで売上1億円を超える歯科医院は2000件ほどしかありません。まずはそこを目指していますね。順調に売上もあがれば最新機器や設備を導入し患者様に還元したり、スタッフの福利厚生を充実していきたいので、早く実現できればなと思います。また将来の夢としては企業内保育をやりたいと思っています。スタッフもそうですが小さなお子様をお持ちの患者様にも気軽に利用していただけるように、歯科医院に併設する形で保育園ができるといいなと思っています。
太田:本日は貴重なお話を誠にありがとうございました。
本間:ありがとうございました。
【編集後記】
歯医者さんは定期的に通うところですし、選ぶのも大変です。そんな中で患者さんを増や続けているのは、本間先生の姿勢にあるのがお話をして感じました。保育園ができたら素敵ですね、私も楽しみになります。